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DIAMOND☆DOGSを見つめる日々の雑記帳

【考察】劇場版ガンダム00

※ネタバレ注意!!

前回書けなかった劇場版ガンダム00考察編。

考察、といっていいのか、ただの長い感想なのでご注意を。

とりあえず、まさかマイスターが全員生き残るとは思ってなかった…。

シャーマン可愛そうだった。

もっとボスキャラかと思いきや…

この作品においてのシャーマンの存在意義は「イノベイターだけではわかりあうことはできない」っていうことだったのかな…。

でも、せめて刹那と一言くらい会話させてあげたかったなぁ。。。

シャーマンは人間のエゴの犠牲者だよね。

そして自らもそのエゴに染まってしまった人。

マイノリティを見下し、優劣で区別し、"普通"でないものは異なものとする…

昔から人類の戦いの理由だもんね。

でもシャーマンの存在と、その対応を良しとしなかった人達のおかげで、イノベイターと人間が共存できる社会になったのだと信じたい。

「お前のやってることは偽善だ」

「それでも善だ!」

「僕はもう命を見捨てたりしない」

アレルヤがようやく自分の信じる道を見つけられて良かった。

戦場で人を助けるなんて、普通自分の危険を考えたらやれることじゃないし、やるべきことじゃない。

でもアレルヤは自分の命を軽視してるわけではなく、それを行おうとしてる。

それが偽善だろうと、エゴだろうと、アレルヤにとっては真実なわけで、とことん00は1人1人が自らの正義・信念を貫き通した作品なんだと実感しました。

3回目にしてハルート・マルートの6つ目確認。

アレルヤとハレルヤとマリー(ピーリス)、3人で1機。

これからも3人で生きていってほしい。

きっとこの戦いの中でハレルヤも、新しい生き方を見つけられたと信じてる。

ライルの「俺達はソレスタルビーイングだ」は感動でした。

あぁ、本当にロックオン・ストラトスとして生きているんだ、CBを仲間だと考えてくれてるんだ、と嬉しくなりました。

あと、「アニューともわかりあえたんだ、お前らとだって…!!」の台詞もぐっときた。

映画見てからライルの「絆」聴くと、すごいライルの、三木さんの思いや決意を感じて思いが深くなる。

ラファエルの擬似太陽炉も確認。

本当にソッコー壊す気満々でオイオイと思いつつ。

ただ、1期ラストでニールの元へと願ったティエリアが、きっとマイスターの中で唯一それが叶わないのかと思うと…切ない。

アンドレイも多くの怒り、悲しみ、憎しみ、寂しさ、後悔を乗り越えて、ようやく両親とわかり合えたような気がする。

きっと精一杯戦い抜いた彼を、両親は笑顔で迎えてくれたと思う。

彼のシーンは今も思い出すと涙が…。

グラハムは…まさか、という感想でした。

1回目は信じられなくて涙も出ないまま、続く展開に流されて終わりました。

2回目は覚悟して臨んだシーン。

ELSに侵食された機体が痛々しくて、でも迷いなく飛び込んで行った様が、らしいなぁとも…。

でもブレイブを駆る姿が本当にかっこよかった。

あまりのかっこよさに鳥肌立ちました。

あの人生身の人間なのにどうしてあそこまで乗りこなせるんだろう…。

あとちょっと早く刹那とELSがわかり合えていたら…と思ってしまうけれど、ハムがいなくちゃそれは叶わないわけで…。

みんなが切り開いた道を最後にこじ開けたのがグラハムで良かったような気もする。

あえて言った、死ぬなと。

グラハムが迎えたのは死ではない。

犠牲でも無い。

決して無為に散らした命ではない。

きっと彼が選びとった"未来"だ。

あぁ、また涙が…。

回数見ればこの気持ちにも整理がつくのかな、無理かな…。

眠りつづける刹那が皆の元に意識を飛ばしたとき。

リヒティ、クリス、ニールが出てきた時に刹那が見せた微笑に胸がギュッとなりました。

彼らが生きていた頃にはほとんど見せることのなかった柔らかい表情に、刹那の成長と愛を感じて涙が出ました。

マリナの元へ行ったとき、王宮で働いていたオートマトン

カタロン弾圧・掃討作戦ではKILLモード多くの命を奪ったマシンが、人を助けるべく動いている。

もちろんオートマトン自体に意思は無いから、使う人間の思惑次第で良くも悪くもなるんだと改めて言われた気がした。

ラストに関して。

刹那を理解したことでELSは(刹那の意識にある)花に形を変えて、刹那はELSを理解したことで自らをELSと融合させた

自らが変わることを恐れていては他者とわかりあうことはできない

マリナの元に戻ってくるのに時間がかかったのは、対象となったELSの数が多かったから?

わかり合うということは簡単ではないってことなのかな。

舞台挨拶でマモが言ってたけど、本当に最後の刹那の声がすっごく優しくてびっくりする。

刹那とマモが出会って4年、マモ自身が刹那を通して色々な物事を見てきた結果の"あの声"なんだろうなぁ。

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ELSという言葉の通じない異種と対することになった人類。

だけど今現在、世界は言語や宗教、文化、慣習、人種、貧富によって別れていて、それって"言葉の通じない異種"に違いない。

言葉が通じないからわかりあえない、じゃあ無いんだ。

言葉が通じないから武力でわからせるしかない、じゃあ駄目なんだ。

マイスターキャスト陣が言っていたけれど、このガンダム00という作品を見て、誰かと意見を交わしたり、何かを感じたりすること、それってすごく身近で簡単な『わかりあうこと』。

そのきっかけは我々の周りどこにでも存在しているもの。

00は意識的にツイッターをやってて、監督やスタッフ、キャストが発したものに返事をしたり、感想を呟いたり、RTで更に広げたり…

そうして繋がり広がっていく00の輪を私が実感したのは舞台挨拶の時でした。

全国の映画館からみんなが状況を発信して、周辺状況や電車遅延まで広く発信して、全国、全世界の00を愛する人々に広がっていく…それに気付いた時感動した。

人間って、すごく利己的で身勝手で小利口な存在。

300年後の現実だって、00よりひどいかもしれない。

でも300年後、彼らが生まれて来るときに、幕張メッセの会場中を一体となってうめつくした緑の光のように、緑の草花が溢れわかりあうことの出来る、歩み寄れる世界があればいいなと思う。

それが私がガンダム00から貰った全てです。

機動戦士ガンダム00

本当にありがとう。