【感想】伏&里見八犬伝
少し前の話になりますが、映画「伏 鉄砲娘の捕物帳」と舞台「里見八犬伝」を2週続けて観てきました。
意図せず、八犬伝絡みの作品を続けて観たので、合わせて感想をば。
ちなみに私は原作の滝沢馬琴による里見八犬伝の知識はほぼありません。
せいぜい舞台観に行く前にWikipediaをさらったくらいです(笑)
ネタバレありなのでたたみます~。
【伏 鉄砲娘の捕物帳】
友人に誘われて観に行ったのですが、もうマモ演じる信乃がめっっっっっっっちゃくちゃカッコよくて!!
ビジュアルももちろん綺麗なんだけど、それに乗るマモの声がすっごい良くって!
アニメ映画にしては割と長めの作品だったんだけど、終わった直後に友人と「もっと信乃を!信乃をもっと!」ってなったくらい。
浜路ももちろん好きなんだけど、信乃目線とか、江戸に来るまで信乃がどうやって生きてきたのかとか…信乃メインで是非とももう1本作って欲しい。
OVAとかDVDの特典とかでもいいから、もっと信乃に会いたいと、そう思わせてくれるくらい好みでした。
あと個人的に、神谷さんが意外な役でした。
ああいう役って珍しい気がするんだけど…そうでもないのかしら?
最近明らかに声優耳が鍛えられてきた私ですがw一瞬「これ…神谷さん、だよ、ね?」ってなったもん。
【里見八犬伝】
で、です。
伏を見てからの、里見八犬伝。
原作や他の里見八犬伝を知らないので、どこまでが原作通りでどこまでが脚色されたオリジナル要素なのかすらサッパリわからないのですが、衣装やセット、特効等々「お金かかってるな~」というのと、壮大に成らざるをえない作品を約2時間半の舞台によくまとめたなぁというのが大まかな感想でした。
終わってみれば「ただの親子喧嘩に巻き込まれる八犬士と民がひたすらにかわいそうだなぁ」と思ってしまい、私はあまり涙も無かったのですが…まぁそれは観る人の好みだと思うしね。
あと多分私がどうにももやもやしたのは、主人公の信乃が好きじゃなかったのも大きな要因かも。
話は全くの別人だから伏の信乃と比べることはなかったけど、でもね~単純に見ててイラッとしたのよね。
とにかく登場人物が多いので、誰に感情移入して観るかにもよるのかなぁ。
キャラとしては、ぴろし演じる毛野と村井くん演じる小文吾が好きだったかな。
あと年長者が流石でしたね!
丶大法師の山口馬木也さん、玉梓・伏姫2役演じた香寿たつきさんがね!すーばらしーのですよ!
実は私、香寿さんが出演されてることも知らずに行ったのですが(ロビーをうろついていて、玉野さんから香寿さん宛にお花が来ているのを見て知った←)、玉梓と伏姫の切り替えは勿論、玉梓の感情の動きとか、もうそもそもの居住まい、気品がとにかく美しいのです。
そして今回の私的最大の収穫!馬木也さん!
とーーーーーーーーってもカッコよかったーーーーーーー!!!!!!!
殺陣がとっても綺麗で、なおかつ荘助を助けた後に手ぬぐいを絞って顔を拭く一連の流れのナチュラルなこと…!!!!!!!!
後でネットで調べたら時代劇を中心に活躍されてる方だったので、納得。
一緒に見ていた友人には「おじさん好きになってきたね…」と言われましたが、後日別の友人に同意を得られたので問題ないっす!
里見八犬伝。これまでにも様々な媒体で作品化されているので、ちょっと他も見てみようかなぁと思いつつ、入りの「伏」が好みだっただけにあんまり他でがっかりするのも怖いなぁと思ったり…。
とりあえず原作の「伏 贋作・里見八犬伝」を読もうかな。