DMC 2016
9月14日~9月18日まで銀河劇場にて行われた『Dramatic Musical Collection 2016』
3度目の公演ということで、いよいよ夏の恒例公演になっていくのかな?
わかりやすく言っちゃえば「ミュージカルガラ・コンサート」なので、とにかくメインキャストが多い!
なので銀劇恒例カクテルもこんな具合。
私はいつも通りリーダーのカクテルで初日祝い。
リーダーにしては珍しいブルーのチョイス。
ぶっちゃけ味はいつもと何が違うのか私にはわからない 美味しかったです。
3
前述の通り、3度目となる今回のDMCですが、これまでと異なる点がいくつか。
- 演出 森新吾
- ゲストが元宝塚3名
また、個人的には初回レギュラー出演してくださった戸井さんが帰ってきてくださったことがすごく重要なポイントでした。
やっぱりミュージカル楽曲を幅広く使ってコンサートを行う為には男女ともに3世代必要だと思うんです。
シュレックじゃないけど、ヤング・ティーン・アダルトってね。
昨年はレギュラーにベテラン男性がいなかったので、やっぱりどうしても厚みが出ないというか、物足りないというか。
本来の公演でベテランが演じ、歌う曲をそうでない人が…というのもガラ・コンサートの魅力の一つではあるけれど、総じてそれだとやっぱりちょっと物足りない。
(年齢的にはリーダーだって十分にアダルトなんだけどやっぱりあの人だと無理がある)
そういう意味で、今回のように峰さんがいて、戸井さんがいて、吉田萌美ちゃん、法月くんっていう年齢バランスはすごく良かった。
ゲストは今回3人のみに絞り、かつ全員が元宝塚のトップスターの方々。
私宝塚に関してはめっぽう疎いので、申し訳ないですが姿月さん以外全くわからず、どんな方かも知らないままそれぞれの回を観たんですが…個人的な感想としては、
- 一番歌が好みだった→悠未さん
- 一番セトリが良かった→姿月さん
- 一番楽しい流れだった→壮さん
かな。
壮さんが一番面白かったのは千秋楽だからっていうのも大きいと思うけど、サザンクロス・レビューに出たの荘さんだけだし。
(ホセたん狂ったのかと思ったし)
最後のダンスはあなたのもの
姿月さん回が一番セトリが良かったと書いたけれど、その理由の大きな要因はやっぱりエリザナンバーですよね。
初日の悠未さんゲスト回でトートダンサーとして新吾くんと皓ちゃん出てきた段階で「ヒー!」って悲鳴あげたくなったのに、そこにさらにリーダー出てきてもう脳内お祭り状態だったわけです。
それが翌々日にリーダーが歌う、と…。
凄かったです。
とんでもなかった。
ファンの欲目で書いてるのは重々承知なので我慢していただきたいんだけど、リーダートート、森中塚トートダンサーの絵面だけでも胸がいっぱい。
かつ、リーダーのトートはこれまで何度か見てきたけれど、そのどれとも違った。
”東山義久のトート”は力強いのに艷やかで、しなやかで、色っぽくて…千秋楽2階で観ていたのにそこまでリーダーの香水が香ってくるような(もしかしたら本当に空調のせいで届いていたのかもしれないけど)濃い、素晴らしいパフォーマンスでした。
歌い出しの前にひとつ呼吸をしたその瞬間、心臓が破裂するんじゃないかと思うくらいドキドキして、もうとにかく胸が痛くて、自分の脈うるせー!って思うくらい脳内は大パニックの中、全神経は一点集中。くりかえすけど脳内は大パニック。
でも色々我慢してたものが、ある瞬間にぶっ壊れました。
東山トート閣下、「ハプスブルクは~」で片膝付いた皓ちゃんの立てた左膝に腰掛けて、そのまま右腕をまわして「広間の客は息を止め~」ですぅっと右手で皓ちゃんの口を塞ぐの。
何アレ意味わかんない超かっこいい超エロいやばい何であの瞬間写真残ってないの本当意味わかんない観てない人に全然説明できない誰か描いて説明してってゆーか残して
これでもすごい一生懸命、全力で言葉であの瞬間を描写してるつもりなんだけど絶対こんなんじゃ伝わらない。
とにかくその瞬感に抑えてた色んなものが爆発して涙腺崩壊。
特にそこから東山無双(by森新吾)っていうのもあって、多分「カテドラルの時代」が終わるまで泣きっぱなしだった気がする。
よりにもよってそんな日にハンカチを忘れた私、無理やりカーディガンの袖で涙拭いてたけど、多分バスタオル位必要だったし、バスタオル持ってたら口にあてて全力で嗚咽してた。
だって「こんなに素敵な最後のダンスはじめて…」ってポーッとしてたら姿月さん出てきて、「あぁリーダーはけちゃうな」と思っていたら続く「愛と死の輪舞曲」ではそのままトートダンサーって…!!!!!!!!!!!!!!!!
ごめんなさい昂りすぎてこの辺もう記憶が曖昧。とにかく素敵だったことしか覚えてない。
で、昂ぶりきったところに追い打ちで花代さんシシィの「私だけに」ですよ。
私がはじめて『エリザベート』を観た時、1幕ラスト階段上の扉が開いて光り輝くまばゆいシシィの姿と響く高音の美しさに鳥肌がたちました。
その瞬間はリプライズだけども、その歌こそが「私だけに」で、きっと好きな人が多い曲だと思うんです。自分もそうですが。
歌う方は難曲だと思いますが、聴いてるこっちはシシィと一緒に気持ちが盛り上がって昇華していく曲じゃないですか。
ミュージカル『エリザベート』の美味しいところを全てここに凝縮!しかも自分の好きなキャストで!!ってそれどんなご褒美ですかね?
本当にごちそうさまでした。
あそこの3曲だけでチケット代の価値があった。
”演出 森新吾”の意味
初日が終わって私はTwitterでこんなことを呟いていました。
DMC3年目にして『DIAMOND☆DOGSがおくるミュージカルガラ・コンサート』っていうカタチがハッキリ出来た気がする。
このミュージカルを森新吾が演出するとこうなる!っていう曲がたっっっっくさんあった。
特にM22。
ネタバレのために伏せておりました、M22 法月くんソロの「何故愛せないの?」/モーツァルト! です。
ここで新吾くんがソロダンスで登場します。
【DMC2016】【ソロダンス前の森さん】
— DIAMOND☆DOGS 公式 (@dd_official_jp) 2016年9月17日
森さん「天王洲にJustin Bieberいるのにみんな見にこなくていいのかな?」
(Justin Bieber意識してるらしいです)
(なぜかたかさんの衣装に隠れる森さん) pic.twitter.com/McJvPTun0k
ジャスティン・ビーバー感がこれっぽっちもわかりませんが、この真っ白い衣装で一つの空の椅子とともに踊るんです。
初日、最初に出てきた瞬間は「森アマデーーーー!!!!!!!!」って大興奮だったんですけど、少し落ち着いてみると、アマデのようでもあり、ヴォルフガング自身のようでもあり、全く別の天使や何かのようにも見えるし、いっそ目に見えない運命や使命、ヴォルフガングや法月くんに向けられる他者からの視線のようでもあり…
ハッキリ何かとはわからせない、でも目を引く何か。手を出せない大きな存在。
そういう表現をここで持ってくるあたりが新吾くんらしいし、そういうところが好きなんだよなぁと再確認できたナンバーだったわけです。
だがしかし、本気で考えて欲しい
※ここからちょっと辛口書きますね。嫌な人スルーで。
千秋楽のコメントでもありました。
「なる早で帰ってきます!」というこのDMC。
うん、私も楽しかったです。このブログの通り。
でもさ、ぶっちゃけチケットはけてないじゃん。
Dファンさえもがチケット買ってないじゃん。特に言えばFC先行で。
予定が合わない、ミュージカル曲詳しくないから興味がわかない、そんな人も勿論いると思うけど、でもきっと多くのDファンはそうではないわけ。
じゃあ何でチケット売れないの?
私たちはわかってるよ。その理由が。
じゃあ主催は?キャストは?
わかってるの?わかってるけど無視してるの?これでも採算取れてるの?ならいいけど。
もしもわかってないんだとしたら相当ヤバイよ。
だってファンには明確な理由がそこにはあるんだもの。
別に「こういうステージをやれ!!」って言ってるわけじゃないんです。
それが出来るのはお金を出すプロデューサーだから。
私はただのファンであり、客の1人、チケット一枚分でしかない存在だから。
でもさ、ファンなんだよ。好きなんだよ。
彼らが頑張った結果を少しでも多くの人に観てもらいたいし、認めてもらいたいんだよ。
そうやって、好きが繋がって続いていくものだと思うんだよ、ファンって。
だからこそ、その結果を無駄にしてほしくないし、ましてや赤になんてしてほしくない。
次の公演が打てませんなんてことになってほしくない。
好きだから。もっと観たいから。
だから本当に、一度ちゃんと考えて欲しい。切実に。