Unlimited***

DIAMOND☆DOGSを見つめる日々の雑記帳

SUMMER VALENTINEから見えたこと

自分の意志で舞台を観に行くようになって10年が経ちました。
「趣味はなんですか?」と聞かれれば「舞台鑑賞です」と答えるくらいには舞台が好きだけれど、じゃあ自分のことを何と称すれば良いか、何が正確か、ずっと悩んでいることです。
”オタク”に間違いはないんだけど、観劇オタと呼べるほど広く観ていないし、じゃあDIAMOND☆DOGSやリーダーの”おっかけ”かと言われると…出入り待ちもしない、遠征もほぼしない、花も贈らないし…うーん、さて 追っかけ #とは 。
となると、結局一番しっくりくるのは”ファン”かなぁと思っていたのですが…最近それもまた違ってきている気がしていて。

 

”ファン”と”客”ってイコールだと思いますか?

あくまで私論なんですが、表面的には客≒ファンだけど、本質的に客≠ファンだと思ってるんです。
ファンは応援する心、好きだという想いをもって様々な行動を起こす人。
それが時に良にも悪にもなるけれど、その行動は気持ち。お金より気持ち。
差し入れやプレゼントにお金かかってても、結局そのお金を払える理由は気持ち。
だから所謂”茶の間”もファンの括り。舞台役者に茶の間って何だという矛盾はあるけど。

客はその逆。
個々に対する想いは薄くてもお金を払うことのできる人。
興味関心で行動を起こすことのできる人。
だから”茶の間”は存在しない。足を運ばなければ、お金を払わなければ客にはなり得ないから。
まぁチケット代払うだけ払って行かないとかなら別だけども、そんな人はまぁいないでしょう。

そんな持論がある中で、最近の自分は”客”だなぁと思うのです。
Dに対しても染さまに対しても。
個人的な感想として、客って楽です。
支払った金額分の見返りを求めることが許されていて、かつ往々にして返ってくるから。
でも、良くも悪くもすっごくフラット。心が波打つことがない。
客であればあるほど、思い入れが薄れていく。
あんなに色々あったはずなのに。
あんなに好きで、あんなに夢中で、だからこそあんなに悔しい思いもしてきたのに……してきたから、疲れちゃったのかな。



ファンと見るか、客と見るか



DIAMOND☆DOGSのバレンタインショーが今回のSUMMER VALENTINE SHOW「HAPPY!HAPPY!HAPPY!」で最期であると発表されました。
毎年、特定時期に7人の、というかリーダーのスケジュールを確保するのが難しい、もしくは自公演の為に外部仕事をお断りすることが増えてきたか、何にせよ得でないと判断されたのでしょう。
”バレンタインショー”といえば、という定形を守った上で続けていくのが面白くないor難しいということもあるのかもしれない。
実際ここ数年MCが無くなったしね。1幕の個々のナンバーの解説が日替わりで聞けて好きだったんだけどなぁ。
まぁ公演の挨拶でメンバーが言っていたように、タイトルだったり時期だったり公演回数を変えて何かしらはやってくれると信じています。
じゃないとDIAMOND☆DOGS7人でのステージが本当に無くなってしまう、という希望的観測も含めて信じてる。
だって現時点でバレンタインショーが無くなると、7人でのステージってディナーショーだけになってしまう。
ファンが7人での公演を求めていること、何で伝わらないんだろうね。

 

我々はファンである


10回目のバレンタインショー。
メンバーも、スタッフもそれぞれに思い入れがあることでしょう。あってほしい。
でも、私たちにだって思い入れはあるんだ。
私がDIAMOND☆DOGS面白いなって思ったのはPure galaxyだったし、あの時聞いた「Feel oneself」は今でも耳に残ってる。
別に私の意見を、勝手な思い入れを汲めと言ってるわけではないんです。
ただ、ファンであることを求めるのならばファンとして扱ってほしい。
よきファンであれと求めるくせに、その他はただの客扱い。
正直「四の五の言わずにチケット代払え」と言われているようにしか感じられない瞬間が多々あるんですよ。


今回のFC貸切公演で改めて感じたのがD☆Dファンの観劇マナーの良さ!
思い返してみれば、FC貸切で上演中に携帯が鳴ったり、雑音がしたりで嫌な思いをしたことってほぼ無いはず。
後方で視界が遮られてもやたらに動いたりしないし、遅れて入ってくる人も屈んで席につく。
でも2幕のライブではクラップ、手振り、声援…皆それぞれ周りの迷惑にならない程度をわきまえて楽しんでるのがよく分かる。
これ、相当いい環境だと思いません?
他所の現場行くと本っっっっ当にわかるからね!!!!
FC貸切トークでリーダーが「FC公演ってことはホームだ!」と嬉しそうにおっしゃってましたが(何回FC貸切やってんねん!今か!と心の中で盛大にツッコませていただきました)
今回色々とあった公演だったので、決して望んだ形では無いけれど私達がファンだということを、貴方がたを想い、応援している存在だとわかってもらえたのかなぁと。

 

 

f:id:runn2:20170806053947j:plain


千秋楽、ショーストップぎりぎりの拍手だった。
みんなが流れを読んで止めたけど、本当は袖にはけていくまで拍手を送りたかった。
がんばった、よく堪えた、これで最後だ、そんな気持ちも確かにあったけれど、でもそれよりも何よりも、状態を感じさせないくらいの素晴らしいパフォーマンスだった。素直に、純粋に素晴らしかった。
ここ最近は専らクリエイターとしての才を見ることが多かった彼の、”ダンサー 森新吾”を今一度、改めて刻みつけられました。

客からファンへ

 

気持ちを冷めさせる原因は多種多様にあれど、結局その気持ちを盛り上げて動かす力に変えてくれるのは本人たち以外にいないのだなぁと、今回のことで改めて気づきました。

「災い転じて福となす」そんな言葉でまとめてはいけない、とても危険で、不安で、不謹慎なことかもしれないけれど、メンバーもファンもこんなにも同じ方向を向けるんだと互いに気がつく切っ掛けになっていたらいいなぁと思います。

ね、スタッフ様?