【感想】カブキグラスを使ってみた
発売当初、劇場の折込チラシに入っていて、主にそのビジュアルから度肝を抜かれた”カブキグラス”
以前、帝劇でレンタルサービスをしているのを今更知って興味があったもののその時は前方席だったので借りずに終わり、先日明治座でもレンタルサービスがあるのを見つけたので試しに借りてみることに。
ちなみに私の観劇視力スペックは裸眼で大体1.0くらい。
眼鏡もコンタクトもなし。
普段はVixen ARENA という双眼鏡を使っています。
数年前、D☆Dをメインに追うようになってから買い替えたもの。
Vixen(ビクセン) Vixen ビクセン 双眼鏡 ARENA アリーナ Mシリーズ M6×21 13495-3 13495-3
- 出版社/メーカー: Vixen(ビクセン)
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観劇向きの倍率としては6~10倍が相場かと思われるので、その中では低倍率。
とはいえ、倍率が上がれば上がるほど手ブレしやすくなるのでこれくらいが私は見やすい。
そして「明るさ」が12.3あるので照明を絞ったシーンの多いダンス公演でもよく見える。
あとはそこそこの重さと大きさ、値段で決めました。
わりとお気に入り。
さて、カブキグラスに話を戻して。
明治座でのレンタル料金は500円(別途補償金5,000円)
住所・氏名・公演日時と座席番号を記入して借ります。
当日の私の座席はこの辺。
貸出の際にスタッフさんから受けた説明は
- ピントは自動調節
- 中央のダイヤルで目幅を調節できる
の2点でしたが、私はこのダイヤルの目幅調節がイマイチわからず…。
あとで公式サイトで確認したところ、
カブキグラスを掛けてから、双眼鏡部分を片手で抑えながらもう片方の手で中央部のダイヤルを回して眼幅を調整する。
右眼をつぶり、左眼だけで見てみる。
視界が丸くなっていることを確認し、視点がレンズの真ん中にあるように眼幅を調整。
とのことでした。
鼻パッドも多少動かせるらしいが、さすがにレンタルのものを短時間で弄る気にはなれなかったのでこの辺りの調整は不明。
この辺りの説明はHPに掲載されているが、レンタル時にプリントアウトした紙一枚でも貰えたらもっと助かる。
ピント
この時の座席は1階18列と後方のため、4倍率のカブキグラスでは顔のアップを見るのは不可能。
全身は問題なく見られるが、手を繋げるくらいの距離感じゃないと2人を見るのは難しい。
また、顔に焦点を当てると足元がボヤける。
それでも裸眼で見るよりは表情はよく見える。
眉の動きは見えるけど、涙は確認できないくらい、の距離感で伝わるだろうか。
重さ
92グラムの軽量を謳うこちらの商品。
確かに手で持っているときも、ストラップで首からかけているときもオペラグラスに比べるとうんと軽い。
けれど、やはり掛けてみると耳と鼻の3点で支える分、重さは感じやすい。
しばらくすると慣れるものの、最初は鼻から前へとかかる重みに違和感があるかもしれない。
眼鏡と同様に時々下がってくるので持ち上げる必要はある。
それでもオペラグラスを両手で1曲分持ち上げているよりよっぽど楽!
視野
ハッキリ言って視野は狭い!
ちょっとまぶたを落とすと即暗転、基本1人しか収められないので、わりと頻繁に上げ下げすることになるし、誰かを追いかけて見るなら頭を動かさなければならない。
これは使用している本人はそんなに苦ではないと思うけど、そのぶん隣や後ろの席の人は気になってしまうかも…。
ただ、あえてそれを利用しての利点とするならば、前列や隣席の人が動く人でも眼鏡のすき間が無いので気にならずに済むかもしれない。
視界のブレ
カブキグラスの売りの一つである「拍手ができる」ですが…まぁ拍手したらブレます笑
これはもう、かけてる本人が揺れてるんだから仕方ない話。
ただ、手で持っているのと違って疲れないので疲労による手ブレは皆無です。
総括
1公演使用してみての個人的な感想としては、
買うのは考えものだけどレンタル利用はあり!
何しろお高いカブキグラス。
希望小売価格 30,000円(税別) で現時点で特に値下がりなし。
レンタルサービスをしている劇場は限られているものの、開演前に自分の座席の距離や見え方を確認して約3時間を快適に過ごすのは良いと思う。
また、カンフェティではおもしろいレンタルサービスも。
カンフェティ・ウェブのチケット購入者に限られるものの、購入したチケットの公演日を含む5日間 900円(送料込)でレンタルすることが出来る。
連日公演に通う方や、3連休全て観劇で埋まってる!なんて場合には便利かもしれない。
個人的に曲に合わせて首を振ったり、お目当てが見えないからって頭を動かす客が嫌いなので(その割によくご近所に当たる)それが視界に入らずに済むのはありがたい。
極端な使い方だけれど、1幕でそういうご近所に当たってしまった場合は幕間に借りて2幕はかけ続けるというのも、観劇を楽しむ自衛手段の一つになるかもしれない。